歯石取りはなぜ一度では終らない??
2020年3月5日
Q:歯石は1回で全部取れませんか?
という質問にお答えします。
A:歯石を取ることを専門用語でスケーリングと言います。
一般の保険治療では”歯周病の治療の一環”としてスケーリングを行なっています。
ですので、歯を白く綺麗に見せるためだけにスケーリングを行なっているわけではないということです。
もちろん審美的な目的で歯石取りをされる医院も中にはあります。
しかし自費治療にあてはまるので費用も高額になります。
結果的にはどちらも歯は、綺麗になりますし同じ内容の治療である場合もあります。
しかし臨床的な目的が異なっています👀‼️
歯肉が炎症を起こしている場合には、歯石を取った後に歯肉がどの程度改善しているかも確認しなければいけません。
治りが悪い場合は、
次の段階の歯周治療に移行しなければならない場合もあります。
また炎症がある歯肉の歯石を取ることにより歯肉から出血します。
出血面積が広いとかえって細菌が入って腫れたり、
一時的に歯がしみたりもします。
一度に全部の歯の歯石を取ってしまうと患者さん自身に苦痛を与える危険性もありますので、通常は数回に分けて歯石を取ることになります。
※もちろん残っている歯が数本しかないとか歯肉の炎症も殆どなく歯石もあまり付着していない場合等では1回で済む場合もありはします。
つまり、患者さんの歯周病の進行度合いによって回数が変わるということです。
ですので、歯周病の治療としてのスケーリングはこのように1回歯石を取って終了というわけにはいかないわけです。
最後に、
歯石や着色は歯ブラシでは落とせません。
3ヶ月から6ヶ月に一度は、定期検診に行きましょう✨
正しい知識と、専門的なケアでいつまでも健康で美しい口元でいましょう✨😄